事例1
残業時間が長い社員の負荷を減らしてあげたい
社員数16名の製造業です。
工場長が毎週生産計画を作成しています。工場長以外に生産計画を作成できる社員がおらず、また作成には手間がかかるため工場長に負担が集中しています。工場長の残業時間が長くなる一因となっています。
業務にかかる時間が1/3になりました
当方が調査・ヒアリングしたところ以下が判明いたしました
・当社はIT活用に前向きであり、ITを活用した業務改善に対する抵抗感がない
・生産計画を作成するために表計算ソフトで作成した複数の帳票(ツール)を使用している
・販売管理ソフトの画面を見ながら必要な情報をツールに転記する手間がかかっている
・在庫量と出荷予測をもとに生産すべき製品を決めているが、生産する製品を決めるための基準が
工場長に属人化している
そこで当方は以下の対応をとりました
既存のツールを統合し、新たな生産計画作成支援ツールのプロトタイプを作成しました。プロトタイプには販売管理ソフトから出力したデータを取り込む機能を実装し、手間のかかる転記作業を不要にしました。また、生産すべき製品を決めるための基準として在庫日数の考え方を取り入れ、生産すべき製品をプロトタイプから自動判定できるようにしました。
作成したプロトタイプを実際の業務で使用頂いたところ、生産計画を作成するためにかかる時間が従来
の1/3になりました。手間のかかる業務が効率化されたことで意識や時間に余裕ができ、工場長本来の仕事により集中できるようになりました。今後はプロトタイプを発展させ、資材在庫の管理などにも応用して業務の精度と効率の向上に活用する計画です。
事例2
売上減少が止まりません
社員数2名の小売業です。
長年多くのお得意様に支えられて事業を続けてきました。しかしお得意様の高齢化が進み、売上の減少に歯止めがかかりません。
新たな顧客層の開拓に取り組みます
当方がヒアリングしたところ以下が判明しました
・当社は、これまで技術力と接客力の高さを強みとして多くの得意先から支持を受けてきた
・一方で自社を積極的にアピールすることに対し否定的な感情があり、これまで販促活動をほとんどしてこなかった
・そのため顧客数が増えず、得意先の高齢化に伴い顧客が減少し、売上も減少した
・経営者は30代~40代の顧客層が今後有望な顧客ターゲットと考えている
・経営者は自らの販促に対する意識を変えなければならないことは認識しているものの、具体的な行動に移せていない
そこで当方は以下の対応をとりました
新たなターゲット顧客層(30代~40代)のニーズや消費行動を調査したところ、当社の強みである技術力と接客力の高さは新たな顧客層に対しても強みとなることが判明しました。新たな顧客層との接点を増やし、新規顧客を開拓するために有効な手段として、自社のホームページを活用した販促活動(Webマーケティング)に取り組むこととなりました。
現在、既存のホームページのリニューアルに取り組んでいます。「ホームページを通じて誰にどんな内容を見てもらうか」を考えることは、当社の強みや顧客のニーズを再認識するきっかけとなりました。見込み客の獲得につながるようホームページをリニューアルすることが当面の目標です。